北海道ひとり旅-塘路編1
2012年 08月 16日
見に来てくださってありがとうございます。ちょっと取り込み事ができてしまいました。ですがせっかく撮った写真だけでもと思い、合間を縫ってアップしていくつもりです。途切れがちな記事が続くと思います。コメントもボチボチ返させていただきますがどうぞよろしく。
従姉を見舞い、夕方の帯広駅から特急スーパーおおぞら7号に乗って釧路へと、最後の一人旅。
最後の2日間は、釧路から釧網線(せんもうせん)で40分ほど北の「塘路(とうろ)」に宿をとりました。
コンビニも何もないところらしいからおおぞらの列車内で買ったこのお弁当が夕ご飯。
いろんなものがにぎやかに入ってるから「夏のお祭り弁当」(^_-)
まぁまぁのお味。
帯広を20分遅れで出たおおぞら。東京なら陳謝のアナウンスが駅でも車内でもうるさいほど繰り返されるけど、簡単な車内アナウンスが停車駅ごとに1回だけ。北海道時間はシンプルでいい。
いいけれど釧路で次の釧網線へ乗り継ぐのに間に合わない! 次の釧網線は3時間後の夜10時何分・・・。夜中に着くのは困る・・・。でも私には、本気で心配しなくていい理由があったのです。
それは、塘路で翌日のカヌーガイドをお願いしたのだが、そのガイドさんから「もし何かあったら釧路まで迎えに行きますから」と、まだ帯広にいるうちに電話をもらっていたから。ガイドをお願いしたのは明日からなのに。
知らない土地で「いざとなればお願いすることもできる」人がいてくれる心強さ!ありがたかった。結局、釧路では乗り継ぎの釧網線がちゃんと待っていてくれたのでしたが。
釧網線は夕闇せまる根釧原野をひたすら走ります。一駅進むごとに景色がぐーんと変わり、夜が早くなるようでした。
塘路駅に着くとすっかり夕闇が濃くなっていて、そこで降りたのはまたしても私一人。
電車が去ってしまうと、し~~~~ん。プリントしてきた地図をたよりに宿をさがしてとぼとぼと歩き出します。
尋ねる人影もなく、少ない家々も明かりが消えていてひっそり。振り向けば小さな駅舎の上にぽつんと一つ、灯りがともるだけ。民話の中にさまよいこんだような風景。
宿への坂道は暗く、ここで出会うとしたら、、、クマ?
ひげさんに電話して助けを求めたくなったのは実はココでした(笑。歩いてみたら宿まであと2、3分の距離でしたけど。 恥ずかしっ(>_<)。
どうにかクマには会わずにクマザサいっぱいの登り坂の先に宿を見つけた! めでたし!?(^_^;;;)
******************************* 翌朝はカヌーで川下り初体験。
朝5時にカヌーガイド、ミンタラのひげさんが宿に迎えに来てくれました。以前のブログをしていたころ、ひげさんのブログで塘路湖の四季のすばらしい写真に誘われ、いつの日か…の思いが現実になった日。
夜明け前の塘路湖。ここから湿原を流れる釧路川を蛇行しながら細岡までくだります。
早起き鳥の鳴き声がこだまする湿原の風景の中をカヌーはゆっくりゆっくり進みます。
イヌワシの幼鳥を望遠レンズで捉えた! 幼鳥といえど猛禽類の王者の雄姿、力強さに感動!!
赤い花をたくさんつけているのはシモツケ(・・・たしか)
テンの足跡。テン(10)よりたくさんあった。。。さむっ(~_~;)
落葉樹は葉を落として堆積し、自然の肥料になって森が育っていくけれど、湿原の樹木は葉を落とさず、代わりに水生植物と共生して生きているので、過栄養にならず水辺でも枯れずに生きてけるのだそうです。
自然保護のためこの湿原に上陸?することはできません。
霧が晴れて辺りが見えてくるにつれ、どこにカメラを向けていいのかわからなくなってしまった。いっそのことカメラを置いて、はじめてみる風景、この自然を五感だけで感じることにしました。
うまくするとまだタンチョウヅルが見られるそうですがこの日は見られませんでした。
帯広の病院へ従姉を見舞った。
苦労の多い人だったようで、つらくて堪らなくなると東京の私の母に電話してきて、しばらく話し込んでいることもあった。
電話のあとで母は、「あの子は小さい時から病弱で…、そのうえ苦労ばかりで」、と、独り言のようにつぶやいては目を赤らめていた。
今年が最後の夏かもしれないと知り、会いに行かなくてはと思ったのは「会いに行ってやってちょうだい」という母の願いだったように思う。
帰京したあと、私は病床の彼女に宛ててときどき短い便りを書くことにした。いつまで読んでもらえるかわからないけれど、彼女の命の灯がともっているあいだは、それをさせてもらおうと思っている。
by mamag_riry
| 2012-08-16 22:12