らっきょう
2012年 02月 05日
娘のころ、よく母とふたりで夜更かしをしながら、とりとめのない話をした。
母はお茶を飲みながらよくお茶菓子代わりに漬け物をつまんだ。らっきょうも好きだったようで、蓋を開けてつまんではポリポリと食べていた。
母のことは大好きだったが、どうしてあのクサイらっきょうを平気でいくつも食べられるのか、私にはまるで合点がいかなかった。
それをさもおいしそうに繰り返し繰り返し食べる母が信じられない!などと大げさに思ったりしたものだ。
今になれば笑い話だが。
その私が、母の歳に近づきつつあるいま、止まらないほどおいしいと思いながららっきょうを食べている。
そして末娘が昔の私とおなじことを言う。瓶をあけてはらっきょうをポリポリと食べる私を見て、
「くっさ~い。 よくそんなもの食べられるね。信じられな~い」と。
ゆうべ、末娘の夕食につきあってテーブルの向かいに座った私はらっきょうを食べるのをがまんしてゴーヤのピクルスだけをつまんだ。
そして、ママも昔、おばあちゃんのことをそう思っていたのだと話しながら、
「いまは、信じられな~い、と言ってるあなたも、あと40年もしたら同じように、おいしい…って思いながららっきょうポリポリ食べてるかもよ」と、言ってやったのだ。
「や、やめてよー。あり得ないわよ、そんなの」
フ、フ、フ、 どうかな。
ものごとが身に沁みてわかるには、年月がかかるものなのよ。
↑ らっきょうの花だそうです。こんなにかわいいの!?
画像はネットのフリー素材からお借りしました。
母はお茶を飲みながらよくお茶菓子代わりに漬け物をつまんだ。らっきょうも好きだったようで、蓋を開けてつまんではポリポリと食べていた。
母のことは大好きだったが、どうしてあのクサイらっきょうを平気でいくつも食べられるのか、私にはまるで合点がいかなかった。
それをさもおいしそうに繰り返し繰り返し食べる母が信じられない!などと大げさに思ったりしたものだ。
今になれば笑い話だが。
その私が、母の歳に近づきつつあるいま、止まらないほどおいしいと思いながららっきょうを食べている。
そして末娘が昔の私とおなじことを言う。瓶をあけてはらっきょうをポリポリと食べる私を見て、
「くっさ~い。 よくそんなもの食べられるね。信じられな~い」と。
ゆうべ、末娘の夕食につきあってテーブルの向かいに座った私はらっきょうを食べるのをがまんしてゴーヤのピクルスだけをつまんだ。
そして、ママも昔、おばあちゃんのことをそう思っていたのだと話しながら、
「いまは、信じられな~い、と言ってるあなたも、あと40年もしたら同じように、おいしい…って思いながららっきょうポリポリ食べてるかもよ」と、言ってやったのだ。
「や、やめてよー。あり得ないわよ、そんなの」
フ、フ、フ、 どうかな。
ものごとが身に沁みてわかるには、年月がかかるものなのよ。
↑ らっきょうの花だそうです。こんなにかわいいの!?
画像はネットのフリー素材からお借りしました。
by mamag_riry
| 2012-02-05 22:30