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明日はきっと晴れ

降り続く雨はない。今日が雨でも明日はきっと。


by mamag_riry

東野サン時々宮本サン

東野圭吾が好きです・・・ってことは昨日書きました。

で、彼の作品はしばしば、新聞紙上を賑わすような凶悪で不可解な事件を彷彿させる、今の時代の病んだ部分を描き出しているものが多くあります。

本を手に取って裏表紙の紹介文を読んで、買う本を決める訳だけど
「あー、そんな事件があったわ・・・」と、思い当たることもしばしば。

そのときの生々しい報道を思い出して、買うのを躊躇する本もあるのです。
多かれ少なかれ、現代文学に時代背景が投影されるのは当然なんだけど、世紀末的な事件の裏に潜む心理描写に、現代の病の深さを感じ、時に疲れてしまうこともあるのです。

それは東野さんに限ったことではなく、よく読む宮部みゆきにも野島伸司にも感じること。
それこそが作家の”鋭い視点で切り取った・・・”というところなのでしょうけど、何作かを一気に読みを終えたあと、恐怖に心も震える、なんてこともアリなんですよね。 ツラくなっちゃうの。

そんなときの救世主が宮本 輝さんです。
彼の作品には「良心」があると思います。

人間の善の部分に光をあてた、、、と私なんぞが言葉にするとこんな平凡な表現になってしまうけど、
彼の作品には、良心、善、愛、美、といった言葉が、ほどよく効いた抑制とともに浮かんでくるのです。

読み終えたら温かい涙が頬を濡らしてくれるような、良書と呼べる作品に出会うのも本を読む深い悦びです。
「蛍川」や「花の降る午後」は、背景描写も美しく好きな作品です。
川三部作の「道頓堀川」や「泥の川」も印象深く残ります。

「読む人の良心を呼び覚まし、人を明るい方へと導くものを」というようなことを、先日彼自身が新聞の小欄で語っていました。
やはり、正統派文士宮本サンは病んだ現代に光を与える救世主、そんな気がしてくるのです。





それにしてもexiteブログって、予約投稿が正しくできない!
テンプレートも少ないし、訪問履歴といっても一方通行で、自分のブログに訪問してくれた人が誰なのかはわからない。

いろいろ使ってみたけど自由度の高さでは、やっぱりfc2が一番かしら。
しかもインポート機能はあるけどエクスポートはない!?

あらまぁ、戻りた〜い、戻れな〜い。
by mamag_riry | 2010-01-05 04:31