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明日はきっと晴れ

降り続く雨はない。今日が雨でも明日はきっと。


by mamag_riry
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向田邦子の世界

向田邦子さんが旅先の台湾で飛行機事故に遭い、不慮の死を遂げて今年で30年になる。
ご存命であれば今年82歳になられるところ。
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向田邦子さんと聞いて一番に浮かぶのは「寺内貫太郎一家」
主演の小林亜星さんより、樹木希林ばあさんが『ジュリィーッ』と絶叫するシーンの方を鮮明に覚えている。

登場人物の面白さはあったものの、やたらとちゃぶ台をひっくり返す小林亜星さんの理不尽なオヤジぶりが好きではなくて、あまり熱心には見なかった。

向田さんについても、このドラマの脚本を書いた人、程度の認識でそれ以上特別に興味を持つことはなかった。
なのに今、向田邦子さんにハマっている。


そのわけは葉月びよりの葉月さんが向田邦子ファンで、しばしば「拝啓 向田邦子様」という書き出しではじまる一人お手紙のような記事をアップされるのを見て、はじめて私の眼中に入ってきたのだった。


たまたま職場近くの図書館で、向田邦子さんに関する本を見つけ、はじめて1冊借りてみた。
著者は編集の仕事をしていた頃の向田邦子さんの同僚で、彼女の没後、彼女を偲んで書いた本だった。

たくさんの写真入りで、そこには若くて美しくて新進気鋭で、アタマ一つ飛び出している向田邦子さんがキラキラしていた。

同時に「彼女(向田さん)には叶わなかったな・・・」という嫉妬交じりの本音もチラリと感じられ、女性でなくては描けないこのあたりの描写に共感したり、「あら、けっこう意地悪じゃないの?」なんてこの著者のことを勘ぐってもみたりした。
でもとにかくその本は私にとっての向田邦子入門書になったことは間違いない。



一人の小説家との出会いも何らかのきっかけがあるものだけれど、最初に作品を読まないで、こんなふうに作家本人のことから知ろうとするのは、私にとってはじめてのことだった。
初対面の相手に会う前に、相手のことを研究しておく、みたいなことは。


そろそろ読んでもいいかなと思い、葉月さんにオススメの作品をアドバイスしてもらって、まず最初に読んだのが「あ・うん」だった。そして私、この一作で完全に参った!

なのであとは残しておきたくて図書館で借りず、文庫本を買っている。こんなふうに↓。
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1枚目の写真の向田邦子さん、美人でしょう。涙袋のある知的で色っぽい目は「あ・うん」の蝶、たみとも重なるのです。
「思い出トランプ」は読みたいときにパッと開いたところがその日に引いたカードみたい。まるでその日占いの13枚のカード。

作品をいくつか読みながらもう少し彼女のことが知りたくなり、図書館で借りて来たもう一冊、「向田邦子の青春」は、末の妹である向田和子さんの著書。


作品と同時にこの本を行きつ戻りつしていると、まるでパズルがピタッと嵌まってゆくように、とてもリアリティをもってこの人を身近に感じられる。

それに彼女が記事を書いていたという分厚い「映画ストーリー」は有名だったし、その雄鶏社から出版されていた手芸の本を見ながらレース編みなんかをしてたのだからリアルでも少しかぶっているわけだし。



あふれる感受性の向かう先を模索し、選択し、描いた作品の数々は今もって錆びることを知らず瑞々しく、近づく人を魅了するらしい。

鋭さと潔さと善と葛藤と・・・。 まっしぐらに、急いで駆け抜けていった人だったのだろう。

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もし今、彼女が生きていたら、たとえば誰と対談していただろう。 聞きたかったな、そういうの。

もし今、彼女が生きていても、きっと太っちょの82歳ではなく、肌がきれいでスリムな、カッコいいシルバーになっていたんじゃないだろうか。自分に妥協を許さないし、高い美意識の持ち主だと思うから・・・。


というわけでファンになりました。葉月さんのおかげです。作品を紹介してくださってありがとう。





3月27日は私の誕生日でした。

当日は午後から仕事の会議が入っていたし、子供たちもそれぞれに忙しいから一日前倒しで26日に来れる子供を無理やり?呼んで「オメデトウ」を言わせちゃった。

自分でお赤飯を炊いて、ふだんよりちょっぴり華のある料理をテーブルに並べ、おかみさんのお店から届けてもらった「桜日和」を開けてググイッと昼間から飲んじゃった。

昼間のお酒ってなんてなんておいしいんでしょ。なぜなのかしら?
それは、、、ちょっと不埒な感じがするからかしら? その妖しさがいいのかしらね。

だって人生はほんとに色々あるし、それでも前に進まなくちゃいけないでしょ。
だからね、たまにはいいのよ、こんなのも。

でなくちゃ、やってらんねぇ!!  あー、モヤットがスッキリ! 041.gif

 
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Commented by 葉月 at 2011-03-29 08:46 x
まずはお誕生日おめでとうございます。

ままじさんが3月27日を聞いて驚きました。
仙台のあの方は翌日の28日なのですよ。
時々、お二人が私の中でダブるのですが
「やっぱりなぁ・・・」と嬉しくなりました。

向田さんの作品をもうこんなにもたくさん読まれたのですか?
私の方こそままじさんの様な素敵な先輩に読んで頂き
感じて頂けたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

私は20代の頃に読みあさり、その後遠ざかっていたのですが
再度読んだのがつい2年前です。

向田さんが亡くなった年齢にもう1度出逢えたことに意義があったと痛感しています。

映画スターのように美しいたくさんのポートレートは
「向田邦子の恋文」で明らかにされた記録映画のカメラマンが
写したものらしいのです。

向田さんに触れられた人はきっと皆「生きていらっしゃったら・・」と思わずにはいられない魅力を持った方だと思います。

ままじさんの記事を読んで私、かなり興奮しています。
何時間でもしゃべりそうな勢いです。(笑)




Commented by METAL at 2011-03-30 19:43 x
こんばんは、ままじさん。

遅くなりましたが、
誕生日おめでとうございます!

そうですか、昼に飲む酒は美味しいのですね。
ふむふむ。。
今度真似してみます。
Commented by ココロ at 2011-03-30 23:41 x
ままじさん、お誕生日おめでとうございます♪

私も葉月さんのお部屋で何度か拝見して
向田邦子さん、とても興味あります

今度、読んでみよぅ♪


あ。今は断酒してますが、昼間のお酒って美味しいですよねぇ


Commented by ままじ at 2011-03-31 11:24 x
★葉月さんへ
お祝いメッセージをありがとう。
彼女とは同じ星座ということになるのね。スゴイ人です。
毎日、ブログを見ては感心したり目が熱くなったりしてます。

葉月さん、20年以上の時を経て再び向田さんの作品に向き合うことで
新たな発見や驚きがたくさんあるでしょう。
そういう作家を持っているのも幸せなことです。
そこへいくと私はちょっとなぁ…って人ばかりで戻る気はしないのです。
肺病病みの福永武彦とか、ほぼ古典になってしまった泉鏡花とか、
あげくはアンドレ・ジッド、ドストエフスキー・・・気力が萎える今のお年頃にはとてもとてもムリ。

向田さんの語り口のホロリもドキッも真理を突いていてなおかつ
人の営みに向ける優しい視線を忘れない。
誰の心にもありそうな小さなドラマの一幕、言えそうで言えない想いを
つまびらかしてに見せてくれるような。だからストンと腹に落ちるのかも。

へぇ、カメラマンの? 「・・・恋文」今度読んでみましょう。
Commented by ままじ at 2011-03-31 11:33 x
★METALさんへ
お祝いメッセージありがとうございます。

え?METALさんは昼間っからお酒なんて飲まない・・・ですよね。

私にとってこの一年、公私ともにさまざまなジレンマにしばしば苦しんだ一年でした。

なlのでこの日を待っていたのです。「誕生日には飲むっ、ぜ~んぶ流れてしまえーっ」
ってね^^。すべては明日を生きるために必要でしてね(^.^)

いや、おいしかったです。実に。。


Commented by ままじ at 2011-03-31 11:38 x
★ココロさんへ
お祝いメッセージありがとうございます。

向田さんの短編やエッセイ、どれも入りやすく読みやすいですよ。
私は葉月さんに教えてもらったオススメのうちでも直木賞の「想いでトランプ」が、今のところ一番好き。

昼間のお酒? やっぱりおいしい? よね(^_-)
Commented by おかみ at 2011-04-02 11:07 x
ままじさん、遅くなりましたが61歳おめでとうございます。
若々しい文章に、ずーっと年齢詐称ではないかと常々感じています。
お酒も喜んでいただけて嬉しいです。
この一年も、素敵に過ごせますように祈ってます。
そうそう、あの夢も実現して開放されますように。

向田さんの本も、私も独身時代に読んだまま。
葉月ちゃんのブログを読みながらウズウズしていました。
もう、こうなっちゃったら、ままじさんに続きます~。
また文庫本を買いながら、楽しみたいと思ってますが、
まず、この忙しさから抜け出さないと(笑
向田さんが亡くなる前に、『笑っていいとも』に出演なさっていたのを懐かしく思い出しました。
もう30年になるんですね。
もっといろいろな本を書いて欲しかったと、本当に残念に思います。
Commented by mamag_riry at 2011-04-05 01:23
★おかみさんへ
ちょっとバタバタしていてコメント遅くなってごめんなさい。
えへへ、年齢ねぇ、そうだわね。私の年齢はしばらく前のある時で止まっているのかも。何かはヒミツ。
誕生日っていつも、嬉しさよりもなぜか物悲しさが勝っているような気がします。ずっと昔からそんな気がします。
だからでしょうか、誕生日に飲むお酒は少し甘くて少し涙の味もします。
桜日和は甘すぎず辛すぎずの、スッキリといいお味でしたので癒されました。
by mamag_riry | 2011-03-29 01:04 | 今日の想い | Trackback | Comments(8)